藤村研究室

教授 藤村 弘行 ふじむらひろゆき

Hiroyuki Fujimura

教員研究室: 理学部本館B237室
E-mail: fujimura”@”sci.u-ryukyu.ac.jp
(”@”は半角アットマークに変えて下さい)
TEL: 098-895-8528
FAX: 098-895-8565(化学系事務室)

研究室HP:

略歴等はこちら

研究内容

サンゴ礁沿岸域における物質循環と地球環境

履修しておいてほしい授業科目

  

学生へのメッセージ

私はサンゴ礁における物質循環と地球環境について研究しています。地球温暖化や気候変動の原因物質として大気中の二酸化炭素が取り上げられるようになって数十年が経ちました。地球上の炭素循環を考えたときに炭素収支が合わない「不明の炭素吸収源(Missing Sink)」問題がかつてあり、その自然の吸収源としてサンゴ礁が最有力候補に挙っていました。IPCCの報告によると現在では不明な収支はないとされ、1990年代には自然のサンゴ礁生態系も二酸化炭素の放出源であるということが明らかとなっています。しかし、短い時間スケールでは確かにそうなのですが、地質学的時間スケールにおいてサンゴ礁が果たしてきた役割は計り知れません。そのサンゴ礁が100年以内の短い時間スケールでは白化現象や海洋酸性化、人為起源の汚染物質などによって衰退しています。地球環境の変遷における炭酸塩やそれを作るサンゴ礁の役割、さらにサンゴ礁を脅かしている最近の現象について化学的側面から明らかにすることを主題にしています。サンゴ礁の炭酸塩化学、炭素循環、物質収支、サンゴ礁生物群集の生産力、サンゴ礁と海洋間の物質循環の研究を主に行っています。このような研究に携わってみたいと思う学生はぜひとも私の研究室の門を叩いてみて下さい。