島田研究室

助教 島田 幸治郎 しまだこうじろう

Kojiro Shimada

教員研究室: 理学部本館B235室
E-mail: kshimada”@”sci.u-ryukyu.ac.jp
(”@”は半角アットマークに変えて下さい)
TEL: 098-895-8526
FAX: 098-895-8565(化学系事務室)

研究室HP:島田研究室

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研究内容

みなさん、お医者さんの職業は知っていると思いますが、アースドクターという仕事をご存じでしょうか?この仕事内容は地球の予防医療になります。予防医療の目的は、病気の予防だけでなく既に発症した病気の進行を遅らせたり、再発や他の病気の併発の防止です。 
近年、地球温暖化によって森林火災や洪水など自然災害が多発しています。その災害の中でも私達の研究室では大気汚染に注目をしています。大気が汚染されると地球の健康状態が悪くなります。その結果、地球の健康状態が悪くなった地域では環境汚染だけでなく人への健康被害も生じています。その地域には日本も含ます。私達は、東アジアや東南アジア諸国と国際共同研究を通じて地球だけでなく、人も含めた予防医療を目指しています。
大気汚染物質は洪水など引き起こす雲を形成したりします。または温暖化も引き起こしたりと気候変動に影響を与えます。また大気汚染物質の中でもPM2.5は人へ肺癌、脳梗塞、心筋梗塞や最近では抑うつなどの病気を引き起こすと言われています。PM2.5は1万種類以上の化学物質で構成されており、環境問題の中では最もリスクが大きく、世界中で年間、約900万人が亡くなっている要因だと推定されています。
沖縄には国連機関の一つである国連環境計画から認定された沖縄辺戸岬大気・エアロゾル観測ステーションがあります。この大気観測ステーションは日本で沖縄にしかなく、さらにアジアを代表する大型観測所として有名です。私達はこの大気観測ステーションで東アジア諸国と大気観測を協力して、地球や人の予防医療に関する研究を行っています。特に私達の研究室では、長距離輸送される間にPM2.5中の化学成分の化学変化を調べています。長距離輸送中に毒性がなかった成分が、大気中での化学反応によって毒性が高い物質に変化をします。この化学変化を調べることで「健康予報」に貢献をしています。この「健康予報」をするためには地上での大気観測だけでなく、衛星からの大気観測なども行いAIやシミュレーションモデルを使って「健康予報」を行います。

履修しておいてほしい授業科目

環境化学は総合力が重要だと思っています。私達の研究室では有機や無機物質の両方を取り扱います。その中でも特に学んでいてほしい科目は以下のようになります。 
分析化学、環境化学、有機化学、無機化学、物理化学、反応速度論、機器分析

学生へのメッセージ

2020年4月に新設した研究室です。私達の研究室は、海外との国際共同研究をおこなっているので、海外(韓国、台湾、アメリカ、中国、香港、東南アジア)にいくことが多いです。海外の学生や研究者との交流を通して、自分の個性を遠慮なく自由に発揮してください。また修士課程に進学する学生は研究成果を国内および国際学会で発表することができます。その様子は、インスタグラムに掲載していますので、是非、必ずご覧ください。
また共同研究先には神戸大学医学部、国立環境研究所、名古屋大学、(株)堀場製作所など複数の機関と研究をしています。大学院からは海外の大学への留学や国立環境研究所で研究することも可能です。
私達はチャレンジ精神に溢れる意欲的な学生を歓迎します